R2年度 事例Ⅱ 第2問 設問は見た目で判断するな‼️

令和2年度 事例Ⅱ 第2問

第一印象と違う…

令和2年度の事例Ⅱの第2問。

第一印象は、正直(なめたことに)「はいはい。わかるわかる。」って感じでしたが、いざ解答内容を考え出すと、厄介さがわかってくる、というタイプの設問でした。

解答振り返り

設問解釈してみると

今、見返してみても、制約条件が重なりあっているうえに、最終的に何をどんな風に答えたら良いの?というのがわかりにくい聞かれ方をしています。

制約条件

  1. Z社以外の取引先を探す(Z社への新製品売り込みではない)
  2. ハーブYの乾燥粉末を売る相手である
  3. Z社の製品とは異なるターゲット層を獲得する

質問内容

  • 今後の望ましい取引先構成の方向性

という内容。

解答要素を見つけ出す

まず、制約条件からいきますと、1.は、まぁ、素直に従えば良いのですが、2.は要注意でした(私にとって)。

与件文を一通り読み終わった段階で、B社の課題や今後の方向性としてハーブY以外のハーブを活かして安眠系サプリで勝負する というストーリーが強烈に印象に残ってしまっているため、これに引っ張られてしまって、(これは私だけかも知れませんが)危うく、Y以外のハーブを使った方策を答えてしまうところでした。

あっぶな😳(実際、当日、一度そのストーリーで下書きまで完成させてしまった後で制約条件に気づき、青ざめながら書き直した苦い思い出が…。)

そして3.。

Z社を通して獲得しているターゲットを見極めたうえで、それ以外のターゲット候補を見つけ出して解答要素にしないといけないわけです。

与件文から、間違わず、漏らさずに要素を抽出しないといけませんが、80分の制限時間の中で焦りながら(しかも制約条件2.を一度見落とした失敗によるパニック冷めやらぬ中で)実行するのはまぁまぁ追い詰められ感がありましたね。

Z社は、B社の乾燥粉末を使って、ドリンクやサプリメントを販売しています。

そして、そのターゲットはヘルスケアに関心の高い人 です。

と、いうことは、ヘルスケア市場以外への事業展開じゃないといけないわけですよね。

なので、(この時点でもまだ強烈に海馬に食い込んでいる)安眠系サプリメントはガン無視 と決めました。

ハーブYで安眠系サプリというのも可能性としてなくはないんでしょうが、与件で安眠系サプリにヘルスケアメーカーが関心を示しているとあったので、できるだけヘルスケア市場と距離をとる戦術をとったわけです。

そうなると、ハーブを使ってできることが他に示されているはずです。

で、探してみると、いつものごとく ひっそりとサラっと書かれてましたね。

第6段落です。一般的なハーブの用途として、お茶、調味料、健康食品(これはヘルスケアなのでダメ)、アロマオイル、香水 が挙げられています。

来たぁ‼️ということで、ここまでで制約条件にはとりあえず対応終了。

一体何を聞かれているのか?

そして、いよいよ本設問最大の難関 一体何を聞かれているのか問題に取り組むわけですが、「取引先構成」の「方向性」?取引先選定の方向性なら、どういう業種か、どういう顧客を持つ取引先か、どういう強みを持つ取引先か 等の視点も考えられますが、「取引先構成」ですよね…。

ふーむ。

主たる取引先は✕✕で、とかそんなん?

うーむ。

と、この瞬間、「1社依存の回避」が天の声のように降りてきたのです。(本当に)

これなら、Z社との取引縮小という、B社が直面する問題への対策としても成立します。これで解答の軸と要素が揃いました。

と、いうことで、わたしの再現答案(事例Ⅱ)はこちら‼️

これで不合格なら、天の声はアテにならんってことですね。

それにしても、本っ当に、簡単な問題ってないですね。まあ、それが面白いんですけど。

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