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5月, 2021の投稿を表示しています

リース会計を攻略しよう❗

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リース会計 資産の売買とみなす❗ いつも当ブログをお読みいただきありがとうございます。 中小企業診断士試験の攻略法について、 【中小企業診断士試験の攻略法】 にて 全般的 にまとめていますので、是非そちらもご参照ください。 さて、今回は、こちらも財務会計に関する難解な論点の一つである リース会計 について、どのように理解すべきかをご説明したいと思います❗ (財務会計の基礎となる複式簿記については、 【複式簿記の基本を理解しよう❗】 もご参照ください。 その他、財務会計に関しては、 コチラ もご覧いただければと思います。) 目次 リース会計とは何なのか ファイナンスリース 要するに資産を分割で買っている❗ リース料支払と減価償却 利息費用という魔物 まとめ リース会計とは何なのか さて、 リース会計 とは何でしょうか。 何となくですが、 リース取引 に関係するんだろうな、ということは直感的にわかりますよね。 リース取引 というのは、ある資産(例えば工場の機械設備とか、システム用のサーバーとか)を、自社で所有するのではなく、 リース会社が所有する資産を借り受けて、利用料としてリース料を支払いながらその資産を利用していく 、という取引です。 なぜ、自社で資産を保有するのではなく、借りて利用するのかというと、主に2つの理由があります。 一つ目の理由は、 資産の購入と所有に伴うリスクとコストを回避できること です。 巨額の資産を自社で選定して購入するのはリスクを伴いますし、実際のところ何年間くらい使用に耐えられるのかも心配ですよね。途中で改修したりアップグレードしたりするにも人手と知識とノウハウが必要です。こうした製品知識と改修やアップグレードに関するノウハウを持ち、さらに豊富な製品ラインアップまで持っている会社から借りることで、リスクと人的コストを回避することができます。 もう一つの理由として(こちら

SBGの利益とトヨタの利益は全くの別モノ⁉️

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兆超えの利益 我が国最強の企業 いつも当ブログをお読みいただきありがとうございます。 中小企業診断士試験の攻略法について、 【中小企業診断士試験の攻略法】 にて 全般的 にまとめていますので、是非そちらもご参照ください。 今回は、続々と発表されつつある2021年3月期決算の中でも、特に目を引く2社、 SoftBankグループ (SBG)と トヨタ自動車 の決算について、同じように多額の利益を計上したこの2社の利益の質の違いをお話ししていきたいと思います。 中小企業診断士を目指す方にとっても、 経営戦略論 や 財務会計 の知脳ミソを刺激する内容の記事として、お読みいただければと思います。 目次 SBGとトヨタの決算 トヨタの利益 SBGの利益 SBGのビジョン まとめ SBGとトヨタの決算 2020年度決算の発表がいよいよ盛んですが、そんな中でも、今回、SBGの発表した決算内容が ビッグニュース となっています。 (ニュース記事を貼っておきます。 【ソフトバンクG決算 最終利益5兆円 グーグル超え日本企業で過去最高】(産経新聞) ) 最終利益が約5兆円 ということで、日本の企業として過去最高の利益額であり、米国IT大手のグーグル(の親会社の「アルファベット」)やMicrosoftを上回る利益を上げたということで、大きな ドヨメキ となりました。 一方、同日に決算発表したトヨタ自動車もまた、約2.2兆円という巨額の最終利益を計上し、こちらも同じく ドヨメキ を呼んでおります。 (こちらもニュース記事を貼っておきます。 【トヨタ最終利益、10.3%増の2兆2452億円…21年3月期】(読売新聞) ) いずれも日本を代表する巨大企業であり、コロナ禍に見舞われた2020年度に巨額の利益を計上したという点で同じように見えますが、ニュースのドヨメキと共に、 「SBGの利益とトヨタの利益を同列に論じてはいけない」 という意見も多く飛び交っています。 一体、どういうことでしょうか。

一次試験突破のツボ

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一次試験突破に必要なもの スランプを切り抜ける いつも当ブログをお読みいただきありがとうございます。 中小企業診断士試験の攻略法について、 【中小企業診断士試験の攻略法】 にて 全般的 にまとめていますので、是非そちらもご参照ください。 さて、今回は、中小企業診断士一次試験を突破するために必要なことについて、私の経験をもとに述べさせていただきたいと思います❗ 一次試験の勉強って、スラスラ進む時と、停滞しているように感じられるスランプ期とがありますよね。 スランプの時には、 焦ります 。シンプルに…。 そのような時期の切り抜けかたについてお話しできればと思います。 目次 一次試験と向き合う 広く浅く アウトプットする 完璧を追わない 日常に落とし込む 楽しむ まとめ 一次試験と向き合う 中小企業診断士の一次試験について、詳細は 中小企業診断協会のサイト をご参照いただければと思いますが、受験生にとって重要なポイントは以下の2つです。 マークシートの選択式問題であること 7科目で平均60点を獲得できれば良いこと 2つめのポイントについては、40点未満の科目があるとアウトという足切りがあるので注意が必要です。 また、全体で合格でなくても、60点以上とれた科目で 科目合格 となり、翌年と翌々年の試験時に申請すればその科目について試験免除を受けることもできるという制度がありますので、一発で全科目合格を目指さないという戦略で進める方は、この制度を上手く使って勉強時間を必要な科目に集中させることが可能です。 例えば、最初の年度は苦手科目の3科目に集中して勉強し科目合格をとっておいて、翌年度に残りの得意科目4科目で合格を目指す等といったやり方ですね。 ちなみに、科目合格して翌年度に科目免除申請をした場合、免除された科目は合否判定から除外され、受験する科目だけで平均60点以上を獲得しばければなり

ネットワーク効果(事例Ⅰ対応)

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ネットワーク効果 ユーザー数↔️強み いつも当ブログをお読みいただきありがとうございます。 中小企業診断士試験の攻略法について、 【中小企業診断士試験の攻略法】 にて 全般的 にまとめていますので、是非そちらもご参照ください。 今回は、 企業経営理論 や 事例Ⅰ における重要論点の一つである、 ネットワーク効果 について、どういった効果なのか、どのように活用するのか、をご説明したいと思います。 中小企業診断士二次試験 でも過去に出題実績のある論点ですし、何よりも現代と将来のビジネス環境を見ていくうえで、避けては通れない重要な概念になるかと思いますので、是非、お読みいただければと思います。 目次 ネットワーク効果とは? 具体的な事例 ネットワーク効果の重要性 中小企業にとってのネットワーク効果 まとめ ネットワーク効果とは? まず最初に、 ネットワーク効果 とは何でしょうか? ネットワーク効果 とは、 「顧客にとっての製品やサービスの価値が、ユーザー数に依存するという性質」 のことです。 ネットワーク外部性 と呼ばれることもあります。 製品やサービスの顧客にとっての価値、言い換えると、競合に対する競争力を考えるうえで重要な要素は何か、と言われると、真っ先に思い浮かぶのは、 「その製品やサービス自体の機能、そして価格」 ではないかと思いますが、ある種の製品やサービスにおいては、 同じ製品やサービスを使っている仲間が多い ということが、優位性の要素となることがあります。 それどころか、利用者数の多さ、すなわち 利用シェア こそが、その製品やサービスの競争力を決定付ける最重要ポイントになることも往々にしてあります。 では、どのような場合にこうした、 ユーザー数の多さ=顧客にとっての価値 が成立するのでしょうか。 理解の近道として、具体例をいくつかお示ししたいと思います。 具体的な事例 例えばどのような製品やサービスにおいて