R2年度 事例Ⅳ 第1問 収益性は悪いんじゃないの?

令和2年度 事例Ⅳ 第1問

今年度の二次試験については、事例Ⅳが、ネット上の議論も一番多い感じですね。(毎年そうか。)

難易度が高かったとの意見も多数ですね。

解答振り返り

私はというと、実は、この数年間、経理・決算系業務に従事しておりまして、財務会計については、基本的なところは元々理解できているために、得点源と考えていたくらいなんです。

本業でNPVやらCVPやらを扱うこともないので、試験勉強は一生懸命やりましたが、基礎から学ぶ必要がなかった分、アドバンテージを持っていたはずなんです。

実際、試験直後(世の解答例を見る前)は、よっしゃ‼️とりあえず事例Ⅳはできた‼️ほくそえんでいたところです。

しかしっ‼️

やはり、中小企業診断士 二次試験。そう甘くはないですね。

計算ミスはするは、自信があった経営分析は別の解が有力だと知るわ…。(ちなみに、私の事例Ⅳ再現答案はこちら❗)

と、いうことで、今回は、経営分析から振り返りたいと思います。

私の解答と世間の解答

再現答案のとおり、私は、

優れてる
棚卸資産回転率
劣っている
売上高経常利益率
自己資本比率

を選択しています。

巷では、

優れている
売上高総利益率
劣っている
有形固定資産回転率
負債比率

とする解答例が、何となく最有力候補とされているように思います。

収益性は悪いのでは?

確かに、私も、売上高総利益率は良い数字だなとは思いましたよ。

でも、売上高営業利益率以下がごっつい低くなっているので、基本的なD社の捉え方として、収益性は悪い会社と考えるべきかと思ったのです。

与件文にも、

  • 費用負担が重い(戸建て住宅事業)
  • ステーキ店とレストランで利益マイナス

とかがバンバン出てますので、「いや、でも粗利は高いんですよ☺️」って言ったって、「本題そこちゃうわ❗総合的・俯瞰的にみたら収益性悪いやないか😩」ってなると思うんですよね。

与件中に、売上原価が低い(付加価値が高い)ことと、本社等の管理コストが高いこととかが書かれていれば、粗利と営業利益を切り分けて考えて、粗利の高さを優れている点に挙げても良いかと思ったんですが、特にそういう記載もなかったですしね。

与件文の

  • 地域に根差した企業として評判が高い

は、売上が多い というポイントに生かすべきかと考えた次第で、優れている指標については、効率性が高い という軸で、数字的に申し分のない棚卸資産回転率に白羽の矢を立てたわけです。

で、(売上総利益率の良好な数字には後ろ髪を引かれながらも)収益性は劣っている指標にしたわけです。

ただし、ここは、売上高経常利益率ではなく、与件で触れられている状況を踏まえて、売上高営業利益率にしておくべきだったかな?と反省しているところです。

あと、安全性については明らかに自己資本が薄いし、BSを見てみると、完全に利益剰余金が少ないことが悪目立ちして見えたので、自己資本比率を採用したのです。

ここも、負債の多さも目についたのはついたんですけどね。もはや、エイヤッ😠 の世界でしたね。

神(試験委員)のみぞ知る

この問題は、「選択した指標と設問2の説明が整合していれば加点されるから大丈夫」とも言われていますが、本当にそうなんですかね。

明らかに正解はこれ❗という唯一のものがありそうに思うんですよね。(そもそもそれがなかったら無責任ですよね)

ちなみに、上で「試験直後は」と書きましたが、経営分析に関しては、今でも自分の答案が間違っているとは思えません

巷の解答例の中に、私と全く同じものもありましたので、同じことを考えた人もいたのだ と心強い気持ちにもなっています。

果たして、どうなんでしょうか。

真実は、出題者・採点者のみが知る(が、得点がわかれば何となく透けて見えても来る)ってとこですね。

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