「小さな会社を強くするブランドづくりの教科書」(岩崎邦彦先生)【お薦め本紹介】

ブランド力で勝て❗

二次試験の結果判明まであと1週間もなくなりましたね。

そわそわ、ソワソワしてしまい、とにかく何かしていないと落ち着かないというナーバスな気持ちになっているところです。

同じ境遇の皆さんはどんな風に過ごしておられるんでしょうか。

私は、二次試験後、とり憑かれたように、もともと好きだった読書にのめり込んでいます。

なんなら、診断士を目指したのもいくつかの本に出会ったことがきっかけなのですが、まぁ、それはまたの機会にしまして、本日は、第1弾として、中小企業診断士試験の試験委員(出題委員)でもあらせられる岩崎邦彦先生の著書「小さな会社を強くするブランドづくりの教科書」を紹介したいと思います❗

本書の内容

この本は、二次試験の勉強をはじめて2ヶ月くらい経ち、過去問もとりあえず直近10年分くらいを1周してしまって、事例Ⅱについて回答の基盤が弱いなぁと感じていた私が何か参考になる書籍をと探して読んだものです。

中小企業のブランドづくりとは何か

この本、まずもって強力なメッセージとして、日本の企業は、「モノづくり」では勝つけれども「ブランドづくり」で負けていると、日本の現状を憂います。

良いモノを生み出す力はあるんだけど、それを上手く訴求できてないということですよね。

そして、岩崎先生は、正に、中小企業の立場から、どうやって大企業にも伍するブランドを樹立するか❗について、熱く語ってくれます。

ズバリ、その要諦は、

  • 絞れっ❗
  • トガれ❗

そしてそれを、

  • 1点集中で伝えろ❗
  • 感性に訴えろ❗

です。

全方位で勝つなんて、特に経営資源もノウハウも乏しい中小企業には無理です。だから、1点に絞って、とにかく「このコダワリだけは誰にも負けない❗」というポイントに集中して勝負するべしというのです。

正に【差別化集中戦略】ですね。

こうして、ある1点において誰にも負けない といえる製品やサービスを磨いたら、とにかくその1点をひたすらにアピールするのがブランドづくりだ❗と、正にカメラ目線で語りかけてくれます。

岩崎先生自身、糖度No1のトマトのブランドづくりに携わられた経験と実績があり、その経緯や戦略についても赤裸々に書き表しておられます。

結局これが中小企業のあるべき姿

この考え方って、事例Ⅱで目指すべき方向そのものですよね。

もっというと、二次試験の事例は、結局のところ全部コレですよね。

資源がないから、1点で勝つ❗大企業が「規模の経済」を活かせないニッチな市場で大組織には真似できないこだわり丁寧さでガンガンに勝負する❗

二次試験を受けられた方、勉強されている方には、もはやお馴染みのパターンかと思います。

そして、訴求すべき1点が定まったら、ネームも、パッケージも、リーフレットも、その他ありとあらゆる顧客との接点を、「その1点をアピールすることに集中して」組み立てていくのです。

決して、総合化を追わない

決して、平均点を狙わない

カッコいいですよね❗

コレこそ、中小企業のブランド戦略なんですよね。

コレを読んで、興奮した私は、令和2年度の二次試験で、密かにブランド戦略が出てくるのを待ってましたからね。「1点集中で、一貫して強みを訴求」とカッコ良く解答したくて。(まぁ、出ませんでしたが…。)

でも、B社のブランド戦略を想像してみることはできます。X島の観光資源とも連動させながら、地域名産品としてハーブを位置付け、強烈なイメージを1点集中でアピールし、並み居る競合と差別化し、島の活性化とB社の収益拡大を達成するB社長の姿を❗

まとめ

と、いうことで、今回は、中小企業がいかにして生き残るべきか という課題に、ブランドというソリューションで応える名著を紹介しました。

よく言われ過ぎて耳タコですが、良いものを作れば売れる時代は終わったんですね。良いものを作る手段が溢れているから。だから、尖って突き抜けて、そしてそれをひとつの物語として訴求しないと生き残れない。

逆にいうと、中小企業診断士は、良いものを作れる、尖ったこだわり他にない強みがあるのに、それをうまく活かせずにいる世の経営者の皆さんのために、こういった戦略を助言していく❗という役割を担っているんでしょうね。

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