R2年度 事例Ⅳ 第3問 怪しい買収金額
令和2年度 事例Ⅳ 第3問
事例Ⅳ 第3問についてです。
企業買収に関する問題ですね。
解答振り返り
戸建て住宅事業を主たる生業とするD社が、何を思ったか「地元への恩義」に突き動かされた結果進出した飲食事業については、案の定残念ながら損失が発生してしまって、第2問で何とか対策を考えたところですが、ようやく本来の企業経営の定石に立ち返って、範囲の経済やシナジーによる優位性が期待できそうなリフォーム事業で勝負するというのが第3問です。
そりゃあ、D社は断然こっちで勝負すべきですね。
設問1
設問1は、正に直球で会計知識を問われました。
これは、負ののれん です。
ただし、E社を吸収合併するのではなく、買収するだけですから、個別決算では投資額の50百万円が子会社株式になるだけで、特に会計処理はありません。
のれんやら負ののれんやらが登場するのはこの場合、連結決算だけです。
なので、連結PLで特別利益として計上されるということを私は解答しました。
ただ、本来は、「負ののれん発生益」と書くべきでした。ミスりましたね…。
まぁ、加点はされると思っています(さすがに)。
それにしても、時価ベースで150百万円の会社をオーナーが50百万円で売ってくれるなんて、ラッキーですね。っていうか、絶対怪しいやん❗
設問2
ってことで、設問2で、D社長が、「ちょっと怪しいねんけど、リスクあるかなぁ…😰」と相談してくるわけですね。
社長、そのとおりです。怪しいですよ😓
と答えないといけないわけですね。
私は、
- E社において損失が発生しており、原因如何では今後のD社グループの財務にマイナスの影響が生じる可能性があるため、どういう理由で損失計上となっているのかを確認すること
- (一般論として)簿外債務があるかも知れないこと
をリスクとして挙げました。
あと、買収資金の借入に関する利率と借入期間という使い道が思い付かなかった情報を微かにでも取り上げておくべく、金利負担も含めて回収できるかという視点を入れてみたのですが、どうなんでしょうか。(ちなみに、私の事例Ⅳ再現答案はこちら❗)
ここは、もっとクリティカルな留意点があったのではないかとの不安が拭えないところではあります。
第3問は、解答がストライクかどうかは別として、方向性がすぐに定まって時間もかけずに解けたので試験当日の思い出が薄い設問です😅
ただ、先日の記事でも書いた通り、第2問 設問2を手付かずで残した状態で解いてましたので、ささっと片付けられてホッとした記憶はあります。
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