R2年度 事例Ⅳ 第4問 条件解釈の曖昧さ

令和2年度 事例Ⅳ 第4問

事例Ⅳ 第4問についてです。

ROIを軸にした、事業評価に関する問題ですね。(私の事例Ⅳ再現答案はこちらです❗)

戸建て住宅事業において、VRツールを活用した増収策を考えたんだけどどう❓という設問です。

解答振り返り

設問1

まぁ、設問1は、落とせないところですよね。

本事例におけるROIの定義は与件文で【投下資本営業利益率】であって、期末時点のセグメント資産の金額を用いますよ。とかかれており、設問文中の表で、セグメント利益=営業利益ベースとあるので、表中の数字を使って計算したら良いんだな。ということは確認できます。

と、さらっと書きましたが、試験当日は、(えっ…、間違ってないよね。うん、そう書いてるしな。)と、何度も与件文と設問文を往復しながら恐る恐る電卓を叩いてましたけどね😅

設問2

そして、設問2

「ソフトウェア導入に関係しない部分」という表現に解釈の曖昧さを感じつつも、売上と利益の変動、資金調達による金利など、設問文で示された要素は設問文通りに変動するものとして考えたら良いのかな❓と、割りきって対応することに。

営業利益は、売上増加分92百万円から減価償却80百万円を引いた12百万円分 増加するんだな。金利負担は営業外費用だから、ここでは考慮しないっと。

引っ掛からないぜ‼️

そして、資産は投資額の400百万円が増加するのではなく、減価償却による減もきっちり反映しないとな。

引っ掛からないぜ‼️

と、調子に乗って答えを書いたわけです。

っしかし‼️

やはり二次試験❗甘くはないですね。

というか、私が甘すぎましたね❗

各予備校の解答例を見てますと、資産の変動に、

  1. 売上増に伴う92百万円の増加を反映
  2. 金利支払による現金の減を反映

が必要だったんですね❗

今思うと、自分でも謎ですが、なぜかここは全く考えられてなかったですね。金利なんて、営業利益に含めてはいけないという意味での単なる引っ掛け要素だと思ってましたからね。

でも、(当日に考えが及んでなかったくせに言いますが)じゃあ、元々の利益146百万円+ノンキャッシュ費用分の資産増加も要るんちゃいますのん❓

えっ❓「ソフトウェア導入に関係しない部分は一定」が効いてくるって❓

いや、利益計算には反映させて資産増加には反映させないなんて解釈ありなのか

えっ👀⁉️じゃあ反映させて計算したらいいやないかって❓

いや、ノンキャッシュ費用の額がわからへんやないか‼️

この設問条件、破綻してるんちゃいまっか⁉️

っと、萬田銀次郎っぽく突っ込みたくなりますよね。

まぁ、なんにせよ、私の解答は間違いってことで…😱

設問3

そして、設問3ですが、このROIによる業績評価の問題点と改善策 とのこと。

ここは、次の2つで迷いました。

  1. 金利負担が考慮されていないから、適正な評価にならない
  2. 期末資産での評価なので後半で投資した場合に不利な評価になってしまう

そして、私の頭は、先に述べたように、金利負担は営業利益に含めない=評価に含めないということを見抜いたつもりになって鼻息が荒い状態でしたので、結果、Aを選択することに。

ネットとかでは、複数の評価指標を採用して多面的に評価すべし とか、当日の私の想定を越える解答もチラホラと…。

ま、これは仰るとおりかな、と思っております。

二次試験を振り返ってみて

いよいよ二次試験の結果判明まで10日を切りましたが、なんやかんやで振り返ってみると、やっぱり二次試験は、深くて、罠もたくさん。そして、未だに納得のいかない多義性の高い設問表現や与件表現もチラホラでしたね。

ただ、私の結果がどうだったかはまだわかりませんが、確実に言えることは、だからこそ面白いということだと思っています。

とある経営課題に直面する企業の事例として、そして勝負すべき強みや資源を持つ企業への支援策を考える場として、純粋に楽しく設問に向き合える問題がいくつもありました(そうでないのもありました)

もし、来年リトライ ということになっても、この、楽しむ気持ちは忘れないようにしようと思います❗

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