二次試験の練習問題を毎日生み出す方法❗問題に飢えているあなたに

悩ましい【練習問題】の不足

いつも当ブログをお読みいただきありがとうございます。

中小企業診断士試験の攻略法について、【中小企業診断士試験の攻略法】にまとめていますので、是非そちらもご参照ください。

本日は、中小企業診断士の二次試験対策を行っておられる方向けに発信させていただきます。

中小企業診断士の二次試験対策における悩みの一つに、練習問題の不足があるかと思います。
今回の記事では、過去問以外の練習問題が欲しくてたまらないような場合に、かなり使える(と思う)対策をご紹介したいと思います。

なんと、喉から手が出るほど欲しい練習問題は、毎日いくらでも生み出せるのです。

練習問題の不足と対応策

過去問だけじゃ足りない❗

二次試験対策として、はじめは、以下のような順序で勉強を始めていくかと思います。

  1. 一次試験の知識のうち、二次試験で活用するものに絞って復習。
  2. 二次試験の過去問を解き、解答できなさに愕然とする。
  3. いろんな模範解答に触れて、解答の仕方を覚えていく。
  4. 80分では対応できないものの、少しずつ解答を埋められるようになる。
  5. 解答作成までの時間が段々と早くなり、とうとう時間内に書けるようになる。

ここで、最終段階の5に到達するまでに、過去問を解きまくらないといけなくなり、気がつけば直近5年や10年の過去問は手垢だらけという状態になりがちですよね。
そして、以下の2パターンの禁断症状が始まります。

〈禁断症状1〉

試験本番まで、初見問題に触れて短時間で解答まで辿り着く訓練を繰り返して感覚を維持したいけど、もう解くべき過去問が残っていない

〈禁断症状2〉

過去問は、80分の時間配分の訓練にも使える貴重なものなので、きちんと80分以上時間が取れる時だけにして、短時間しかない時には、別の手頃な問題が欲しい

…わかります。

過去問だけじゃ足りませんよね…。

過去問以外の練習問題

そんな時に、練習問題として使える題材について、ご紹介したいと思います。

このあたりが、直接的にニーズを満たしてくれるものだと思います。
が、これらは購入する必要があり、お金もかかります。
それに、〈禁断症状1〉には対応できますが、〈禁断症状2〉には対応できません。
だって、せっかく購入した貴重な練習問題なので、ちゃんとまとまった時間を用意して取り組みたいですよね。
ちなみに、私はこれらは購入してません。以前の記事(「試験までの軌跡」)でもお伝えしたとおり、結果的に過去問が平成13年の事例2つ分残って試験勉強が終わったので、〈禁断症状1〉は発症しなかったのです。

練習問題を毎日生み出す方法

そこで、〈禁断症状2〉に対応するために私が編み出したのが、以下の方法です😃

ひとつずつ、解説していきます。

新聞記事から設問を作り出す

新聞をとっておられる方は、毎日、経済面や経済系の特集面に目を通してみてください。
もし、新聞をとっておられなくても、Yahoo!ニュースでも他のニュースアプリなんかでも、経済ニュースに目を通してみてください。
必ず、設問に繋げられる事例が載っています。
というか、ほとんどの経済ニュースから、二次試験的な設問を生み出せます。

例えば、今日のニュースで、
「NHKが管理職を削減し、職員に占める比率を現在の37%から25%に下げ、職種別に行っていた採用を一本化する人事制度改革を行うことで、組織のフラット化を目指す」
というものがありました。

これを事例Ⅰの設問にしてみましょう。
「NHKが組織のフラット化を目指す理由として、どのようなことが考えられるか。」
や、
「NHKが新たな人事制度を導入するにあたって留意すべき点は何か。」
など、考え出せばいくらでも考えられます。

もちろん模範解答はおろか、解答例すらありませんが、過去問をやりつくして禁断症状に至っている方なら何となくの方向性がわかりますよね。
上で例示した設問に対して解答例を示すとすれば、
1つ目は、
「理由は、権限委譲と組織のフラット化によって、状況に応じた柔軟かつ迅速な意思決定を実現し、適時適切なサービスを展開することで、顧客への付加価値を高め競争優位を確保するため」
2つ目は、
「権限委譲にあたって従業員が適切な判断を行えるように、経営トップからの発信によって制度改革の趣旨と経営理念の浸透を図り、従業員教育を強化し、制度導入後は効果の把握と必要な修正を継続的に行う必要がある。」
といったところでしょうか。
(もっと良いのきっとありますよね。読者の皆さんにお任せします。)

ここで、重要なのは、新聞記事に書かれていないことは無視することです。実際にその企業がどういう状況にあるかは気にせずに、新聞記事だけを与件文として解答してみるのです。
(当然、上の例でも、実際にNHKがどのような理由で制度改革するのかや、どのような点に留意していくのかは知りません。)

書籍から設問を作り出す

次に、書籍から設問を作り出す方法です。

一般書籍の中に、中小企業の様々な事例を挙げている類いのものがあります。そうした書籍の事例を与件分として、設問を考えるのです。
ちなみに、私は、これを試験直前期の通勤途中にずっと行っていました。
私が使用した書籍は、

です。

タイトルの通り、23の倒産事例が載っていますが、中小企業の事例だけあって、二次試験の事例問題で出てきそうな状況がふんだんにあります。
この本を読んで、
「倒産(や経営危機)を招いた理由としてどのようなことが考えられるか」
や、
「(与件文が倒産直前期の状況だとして)この企業の組織管理上の課題は何か」
などの設問を設定して、解答を考えてみるのです。

他にも同様の書籍はたくさんある思いますし、成功例の書籍もあるはずです。

また、中小企業白書でもたくさんの企業の経営革新の事例が取り上げられていますので、これらを与件文と捉えてガンガン勝手に設問を作っていきましょう。

街から設問を作り出す

最後に、街から設問を作り出す方法です。

街を歩いたり、ドライブしたりすると、いろいろな店や工場や企業の事務所が目に飛び込んできますよね。
これらの中で、気になる看板があったり、一見不思議に思えるような状況があれば、それを設問としてみるのです。
例えば、私の家から車で数分走った辺りに、幹線道路沿いの一見非常に恵まれた立地環境の店舗物件があるのですが、そこに飲食店が入っては数年で出ていく状況が続いており、現在は空き店舗になっています。
「どのような理由が考えられるか」
と設問を作れますよね。本当の理由は私もわかっていません。でも、頭の体操としてであれば、
「近隣に大手飲食チェーンがひしめいているために激しい競争状態にあり、十分な差別化ができず競争優位を獲得できないこと」
といった解答候補は浮かびます。

他にも、自分の行きつけの飲食店や美容室などを事例企業に見立てて、
「リピート率向上のためにどのような施策が考えられるか」
や、
「近所に存在する大手の競合店に対抗するうえで、どのような情報発信を行えば良いか」
などの設問を想定していくので

まとめ

いかがでしょうか。
新聞記事や経済ニュースはそれこそ尽きることのない泉ですし、企業の実例を取り上げた一般書籍もふんだんにあるはずです。
街中の事例企業も、まあ、尽きることはありませんよね。
このように、様々な題材から、何とでも設問を作り出せるようになれば、練習問題不足から来る禁断症状も随分解消するのではないでしょうか。

ただ、このやり方には、

  • 事例Ⅰと事例Ⅱには対応できるが、事例Ⅲには対応しづらい

という難点もあります。
ここへの対応策については、また日を改めてお話したいと思います。

二次試験対策に励まれている皆様にとって、少しでも参考になればと思い、これからも発信し続けていきたいと思います。

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