独学者の不安(は杞憂?)
独学生の不安
いつも当ブログをお読みいただきありがとうございます。
中小企業診断士試験の攻略法について、【中小企業診断士試験の攻略法】にまとめていますので、是非そちらもご参照ください。
本日は、私が試験対策をしていた際に感じていた「独学生の不安」をご紹介し、その不安への向き合い方や、実はそんなに気にする必要がないものも多い ということを、特に、当時の私と同じく独学で挑戦を続けておられる方にお伝えしたいと思います。
(独学と予備校に関する私の基本的な考え方はこちら)
独学者の不安
独学だと何が不安なのか
私が、独学で勉強を続けていくにあたって、不安を感じたことというのはたくさんあります。
その中には、多くの先輩方が書き記された体験記などを読むことで払拭できたものもあれば、開き直って気にしないように押さえ込んだものもありますが、一方で、結局、不安なまま試験当日を迎えることになったものもあります。
そんな経験を経て、実際の試験経験も踏まえ、「なんや、気にすることもなかったやん😅」という感触も含めて一経験者としての意見を述べさせていただき、同様の不安を抱えている方への参考になればと思っています。
自分の経験から、独学者について回る不安は、大きく2つに分類できるかと思います。
- 勉強法や重点ポイントの妥当性への不安
- 試験当日のテクニックに関する不安
勉強法や重点ポイントの妥当性に対する不安
独学生は、自分で選んだテキストと問題集、そしてネット上で万人に開かれている試験対策情報を糧に、試験当日までを過ごします。そうしたテキストやネット上の情報などで、勉強の順序、どこに重点を置いて対策すべきかなどを自分で考えていきます。
そして、ふと、不安になるのです。
「お金を払って予備校に通っている人達は、もっともっと効率的な勉強法や覚え方をレクチャーされているのではないか」
「長年、試験対策のことだけを考え続けてきたプロの講師が受講生だけに教える門外不出の試験傾向対策と出題予想があるのではないか」と。
いろいろと調べ出すと、予備校出身の合格体験者の話や、予備校の無料公開動画なんかで、ある特定の効率的な方法や秘伝のようなものの存在が示唆されている(ように思える)ことがあります。
もちろん、「やっぱり、予備校に行かないと圧倒的に不利なのか😵」と不安にさせることで受講生を増やす という目的をもったポジショントークの要素が多分にあるのでしょうが、実際、独学生の抱く不安は結構大きかったりします。特に、伸び悩んでいる時には、「やっぱりそういう方法論を存分に活用できる予備校生よりも非効率な時間を過ごしてしまっているんじゃないだろうか。」と思ってしまいがちです。
試験当日のテクニックに関する不安
もう一つの不安の種類は、試験当日の臨み方です。
一次試験は、まぁ、マークシート式ですし、時間が足りなくてどうしようもない なんてことにはなりにくいので、あまり気になりません。
しかし、時間に追われること必定の二次試験では、独学であることが強烈に不安になってくることがあります。
私のように、(なぜか)予備校の模試すら活用しなかった者にとっては、試験会場の雰囲気が当日までわかりませんし、問題用紙と解答用紙が配られてから用紙を切り離したり解答下書きを書いたり といった作業をフルで練習するための用紙や環境を整えることもままなりません。
そして、ネット上で合格メソッドとしてまことしやかに紹介される様々な方法論。
- マーカーの使い方
- 用紙を切り離すときに重量と固さを伴った定規が必要
- チェックすべき言葉遣いとパターン
といったことや、「本番は練習とは全っ然違うから❗」的な無料動画での講師の方の温かい(❓)アドバイスや先輩受験生の方々の本番パニックエピソードなどが、どうしても相対的に準備不足になってしまう独学生を不安にさせてきます。
不安とどう向き合うのか
では、これらの不安とどう向き合っていけばいいのでしょうか。(※ここから、いつにも増して、私の超個人的見解です❗)
答えは、とてもシンプルで、「大半は杞憂に過ぎません❗」ということです。
勉強法や重点ポイントの不安との向き合い方
まず一つ目の、勉強法や重点ポイントについてです。
独学生でも、テキストと過去問がある以上、必要な知識を獲得し、今の自分に何が足りていないかを把握するツールは既に揃っています。
一次試験は特にそうです。
二次試験にしても、様々な解答例や「ふぞろい」さんとかのように、先輩受験生の方々の生身の再現答案もありますので、独学でも十分な情報を得ることができるわけです。
問題は、自分に足りないところがわかった時に、いかにその部分を補強する効果的な対策が打てるか ということです。
確かに、試験対策を長年研究されている講師の方々が編み出す勉強法や重点ポイントは、極めて有効で魅力的です。そのため、これらを入手するために予備校を受講されるというのは、とても合理的な選択だと思っています。
しかし、いろいろな方法論の細かいやり方は、かなり精緻に作り込まれているんでしょうが、所詮は他人が作った方法論です。
他人が細部まで作り込んだ方法論をそっくり取り入れるだけでは、結局効果は発揮できないことも多く、アウトラインを押さえたうえで、細部は自分の特徴に合わせて自らチューニングしていく
というのも、これはこれで合理的な選択だと思います。
そして、必要なアウトラインは、無料動画やテキストでほぼ入手できます。(すみません。言いきってしまいましたが、実際、予備校受講していないので、正直わかりません。でも、少なくとも合格に必要な材料は十分入手できます。)
あとは、自分で好きなように勉強法をセルフカスタマイズしていくか、予備校というシンクタンクを活用するか という選択であり、前者の方が自分に合っているタイプの人にとっては、独学でも十分、むしろ独学の方が効率的ですよ というだけの話だと思います。
予備校の勉強法メソッドというのは、有効ではあるけれども、合否を分けるようなクリティカルなものではなく、あくまで一つの手段です。これらメソッドを取り入れていないからといって、特に不安を感じる必要はないと思います。
試験当日のテクニックに関する不安との向き合い方
こちらも、基本は上と同じで、必要な情報は、テキストと無料動画と先輩受験生の体験談で入手できます。そして、当日の過ごし方なんて、それこそ、百人いれば百通りのやり方があります。
二次試験対策として紹介されている方法の中には、複数のカラーマーカーを用意して与件文のどういったポイントを抜き出して何色でマークする といったものもあれば、問題用紙からメモのためのスペースを切り離すために金属製の定規が望ましい といったものもあり、解答下書きの書き方 などもあります。しかし、これらの全てに反応する必要はありません。私の例で言うと、
- マーカーの使い方
- 無視。シャーペンのみで対応
- 定規での用紙切り離し
- 無視。ホッチキスのところを手でゆっくりむしるように切り離して対応
- 解答下書きの書き方
- 思いっきり気になり、いろんな情報を参照し、とうとう自分に合った方法に出会う
という感じです。
要は、必要な部分にのみ反応すれば良いわけです。
まとめ
独学生が入手できる情報だけでも、十分に合格できます。
予備校に通うかどうかは、勉強法のカスタマイズや試験情報の収集をマイペースでやるかアウトソーシングするか のタイプの違いであって、合否を分けるような重大な情報格差は生じません。(キッパリ❗)
最適な勉強法や、試験当日のテクニックについては、詰まるところ、全員に共通するベストメソッドというものがないのだと思います。なので、いろいろな情報を集めることはとても大切ですが、その全てに反応する必要はありません。
自分が課題だと認識した部分(私にとっての解答下書き法)については有意義な情報を探して取り入れる。特に困っていない部分(私にとっての与件文のマーキング法)については様々なメソッドの紹介が目(耳)に飛び込んできても、華麗に無視する。で良いと思います。
私は、自分が特に困っていなかたけれど、ネット上ではいろんなメソッドが紹介されていたもの(マーカー活用法など)に惑わされて、「特に何もルールを決めてないけど、ヤバイのかな😵💧」と不安になった時期もありましたが、ぶっちゃけ、杞憂でした。どーんと構えていきましょう😃
以上、本日は、まるで、かつて不安になっていた自分に向けて書いているような感じになってしまいました。
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