麦わらの一味の組織体制と経営戦略

組織体制と経営戦略のモデルケース

いつも当ブログをお読みいただきありがとうございます。

中小企業診断士試験の攻略法について、【中小企業診断士試験の攻略法】にまとめていますので、是非そちらもご参照ください。

本日は、企業経営理論における組織体制や経営戦略への理解を深めるために私が頭の体操として使ったことのあるモデルを紹介したいと思います😃

モデルは、マンガです。ぶっちゃけ自分の好きなマンガなら何でも良いのですが、私の場合は、かの名作❗【ワンピース】です❗(ワンピースをよく知らない方、すみません😣💦⤵️)


麦わらの一味

麦わらの一味の組織体制

いきなりですが、麦わらの一味の組織体制は何でしょうか?

機能別組織
事業別組織
マトリックス組織

いや、すみません。ラジオボタンを押してもらっても正解とか不正解とか表示する機能ないんですけど(ないんかい❗❗)、ちょっと考えてみましょう😅(考えるまでもなくわかっておられる方が多いでしょうけど)

麦わらの一味は、リーダーのルフィを頂点に、剣士のゾロ、狙撃&大道具のウソップ、コックのサンジ、航海士のナミ、船医のチョッパー、考古学者のロビン、船大工のフラン,キー、音楽家のブルック と、各機能を担う構成員から成り立っており、それら各機能を統括するのが船長のルフィであるという組織形態です。
はい❗そうです❗
「機能別組織」ですね😁
なので、機能別部門間にまたがる課題が生じた場合は経営トップのルフィが中央集権的に迅速かつ柔軟に判断するわけです。

機能別組織のメリットとデメリットは大丈夫でしょうか?

機能別組織のメリット

  • 各部門が各機能に特化することにより高度な専門性と規模の経済を実現できる
  • トップが集権的に判断できるため統一的な意思決定が可能になる

機能別組織のデメリット

  • 各機能部門の評価基準が異なるため、部門間コンフリクトが発生する
  • 組織規模が大きくなるとトップが部門間のコンフリクト解消に忙殺され、迅速な意意思決定ができず、トップとしての戦略的決定がおろそかになる
  • 全体を統括できる後継者が育たない
  • 各機能部門が経営全体に対する責任を意識しづらくなる
  • 各機能部門の役割が明確なだけに環境変化に弱い

さて、麦わらの一味ではこれらのデメリットは顕在化していないように思えます。組織がまだそれほど大きくないため、メリットが色濃く出てますよね。トップのルフィがリーダーシップを発揮して競争環境に応じた迅速な意思決定を行うことができているため、環境変化には滅法強いです。それに、ルフィの後継者育成なんて、考えなくてもいい設定ですからね。まだ経営者(❓)が若いので。

事業別組織の海賊団は❓

では、事業別組織の形態をとっている海賊団はあるでしょうか❓

ありますね。例えば、白髭海賊団ですね。1番隊から順に隊が分かれていて、それぞれが一定の権限を委譲された状態で活動してるんですね。
ちなみに、事業別組織のメリット、デメリットも書いておきますね。

事業別組織のメリット

  • 各部門の利益責任が明確
  • それぞれの事業に特化した部門が分権的に活動することで事業環境に応じた迅速かつ柔軟な判断ができる
  • 全体最適を考慮する後継者の育成と選別ができる

事業別組織のデメリット

  • 各事業部が同じ機能を持つため機能重複による非効率が生じる
  • 各事業部が部分最適志向になる
  • 短期志向になる

白髭海賊団においても、これらデメリットのうち、部分最適や短期志向といった部分は回避できてますね。白髭の圧倒的なカリスマ性によるところが大きかったですが、白髭の死後は、明確なビジョンがなくなって組織能力が行き場を失っているようにも思えます。
白髭海賊団の組織的課題は、経営理念とビジョンを新リーダーが明示し浸透させること なんでしょうね。
メリットにあるとおり、新たなリーダーの資質を持つ者はたくさんい育ってますもんね。マルコジョズかビスタ etc。彼らは、自分の隊を率いる中で、船医も厨房も航海士も統率しながら隊内の各戦力資源を組み合わせて生産性(戦闘力)を最大化するマネジメントの経験を積んできたわけです。言ってみれば、小規模海賊団を率いてバリューチェーン全体を俯瞰する視点を持っているわけで、これが事業部制組織の威力なんですよね。

麦わらの一味の経営戦略は❓

では、麦わらの一味に戻りまして、かれらの経営戦略を考えてみます。

経営理念は、「海で最も自由な存在になる」ことですかね。「海(又は世界)を自由な場所にする」かもしれません。

次に、経営ビジョンですが、これは明確ですね。「海賊王に、おれはなる❗」です。



では、そこに至るための戦略は何でしょうか。
彼らは大所帯を構えて規模の経済を追及することによる競争優位の獲得を狙っているわけではなさそうですね。
むしろ、小回りのきく小規模精鋭集団を維持しながら、必要に応じて他の海賊団や国家と共同することで、環境変化に迅速に対応しながら、高い成果を生み出すことを狙っているように見えます。
外部環境の変化を鋭敏に知覚してダブルループ学習を繰り返すことができる「学習する組織」であることを強みに、外部連携による「オープンイノベーション」を起こしながら、スピードと柔軟性によってビジョンを実現する という戦略なのではないか と思います😃

まとめ

以上、本日は本当に好き勝手に書かせていただきました。

麦わらの一味は、

  • 少数精鋭の機能別組織
  • ダブルループ学習を繰り返す
  • 外部連携でオープンイノベーション

により、「海賊王に、おれはなる❗」を実現する組織である❗ということでした(言い切り❗)

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