一次試験対策、どこを勉強すれば点になる?

一次試験対策は効率良く

中小企業診断士試験対策に取り組まれている皆さん。
いつも当ブログをお読みいただきありがとうございます。

中小企業診断士試験の攻略法について、【中小企業診断士試験の攻略法】にまとめていますので、是非そちらもご参照ください。

今回は、特に一次試験対策の1周目の方に向けて、一次試験対策における効率を上げる方法について、お話していきたいと思います。

一次試験対策はコスパが重要

中小企業診断士の一次試験の合格基準は、100点でも80点でもなく、平均60点です(細かく言うと、全科目40点以上である必要があります。)
ですので、得意科目で十分に稼げれば良いのです。苦手科目に関しては、出題されたうちの半分正解するだけで、十分に合格が見えてきます。
逆に、全科目で100点をとろうと思っても、まず無理です。一次試験は7科目にわたる非常に幅広い知識が問われる試験ですし、出題内容を見ても、「知らんがな😵」と言いたくなるようなかなり専門的な内容が問われることがありますので、完璧を目指そうとすると、その壁の高さを前にして落ち込んでしまいます。
つまり、一次試験対策は、出題頻度が低かったり、勉強範囲が広くて出題の密度が低い単元は後回しにする勇気と、高頻度でほぼ同内容の出が繰り返される項目を見抜いて最優先で押さえていく効率性が突破のキモになるということかと思います😃

優先すべき項目

と、いうことで、思いっきり私見ですが、例えば、以下の項目は、一定の狭い範囲から似通った内容の問題が高頻度で出る傾向がありますので、高確率で得点につながる項目として、優先的に取り組むのが得策だと思います。

  • 経済学·経済政策
    • 平均費用と限界費用
    • 無差別曲線
    • 代替効果と所得効果
    • 余剰分析
    • IS、LM曲線
  • 財務会計
    • 資本市場線と有効フロンティア
    • WACC
    • CAPM
  • 企業経営理論
    • 企業ドメインと事業ドメインの違い
    • シナジー、規模の経済、範囲の経済
    • VRIO分析
    • PPM
    • 5フォース
    • 購買意思決定プロセス
    • ブランド戦略
  • 運営管理
    • 生産形態とレイアウトの関係
    • 需要予測手法
    • 発注方式
    • 工程図記号
    • 標準時間設定(特にレイティング係数のあたり)
    • 店舗に関する用途地域の制限
    • GMROI、交差比率、商品回転率
    • 客単価分解式(動線長×…のやつ)
    • 物流のピッキング方式
    • JANコード
  • 経営情報システム
    • インターフェイス(シリアル伝送·パラレル伝送)の種類
    • SQL
    • ネットワークの種類
    • システムの信頼性評価指標
    • プログラミング言語とスクリプト言語
  • 経営法務
    • 株式会社の種類と機関
    • 不正競争防止法
  • 中小企業経営·中小企業政策
    • 中小企業の定義

ここで書いた項目については、高頻度で出題実績があることと、理解すべき範囲が明確なうえにそれほど広くないことから、優先的かつ集中して勉強すれば効率良く得点に結び付くかと思います😄

後回しにすべき項目

一方で、確かに出題実績はあるし、重要な論点ではあるけれど、理解すべき範囲が広くて何がどんな形態で出題されるかがはっきりしない項目については、思いきって優先順位を下げるべきです。
勇気は要りますが…。
例えば、次のような項目は、ざっくりと概要さえ理解しておけば、詳しい勉強は後回しにした方が良いのではないかと思います。

企業経営理論の組織行動理論

モチベーション理論とリーダーシップ理論は、最重要ポイント臭がすごいですよね。私も、バリバリに覚えようと勉強しておりました。
この項目を勉強すると、確かに、ハーズバーグ(二要因論)やらマグレガー(X理論·Y理論)レビンフィードラーのリーダーシップ理論を学んで、一瞬だけ賢者になった気になれます。しかし、過去問に向き合うと、聞いたことのない超マイナー(は言い過ぎですかね💦)な学者の理論がバンバン出てきて、アテが外れます。
「いやいや、二次試験でも必要な論点だし、ちゃんと押さえておいた方がいいんじゃないの?」と思われるかも知れませんが、二次試験では、代表的な理論のエッセンスさえ押さえておけば良く、何という学者が何という理論を唱えたかは問われません。深追いせずに一旦捨てましょう😃

経営情報システムの統計解析

例年出題されるので、押さえておきたくなりますが、統計学の素養がないと、きちんと理解できません。上っ面だけ理解しても、ちょっと難易度を上げた問題を出されるとアウトになります。
そして、時間をかけてみっちり理解したとしても、出題されるのは1問か2問だけです。
一旦捨てましょう😅

経営法務の英文契約

これは私、ホントに苦手でした。
ほぼ確実に出題されるのでクリアしたくなるのですが、勉強し始めると奥が深くて攻略困難です。そして苦労して攻略したところで出題は1問だけですし、ここから他の項目に知識が広がっていくわけでもないです。英語が得意な人はサクッとモノにできるんでしょうが、そうでない人は一旦捨てましょう。
そして、本番では、出てくる単語から雰囲気で意味を感じ取って、雰囲気で答えてみましょう。(ちなみに私は本番にフィーリングで臨んだ結果、正解できました。)

まとめ

以上、一次試験対策の優先する項目と、後回しにする項目についてお話ししました。
あくまで試験対策に特化した話ではありますが、できるだけ効率良く勉強をするために、得点に結び付きやすい項目を優先に取り組んでいくのが良いと思います。
実際、勉強を始めた当時の自分に、上の「後回しにすべき項目」を教えたいくらいですね。(英文契約の対策にどれほどの時間を浪費したか😵)
皆さんの参考になれば幸いです。

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