R2年度 事例Ⅲへの向き合い方と足りなかったもの
令和2年度 事例Ⅲに関して
私自身は、製造業に従事している人間ではなく、高校生だった頃の一時期、地元の工場でアルバイトをしていた(めっちゃきつかった‼️)経験があるだけの、製造現場素人なのですが、二次試験の勉強をする中で、事例Ⅲへの苦手意識は特になく、過去問を解いていても、「製造現場は知らんけど、問題は解けるやん😃」と、むしろ得意科目ぐらいに思って(しまって)おりました。
そして、受験当日に打ち砕かれました…。
と、いうことで、本日は、私の事例Ⅲに対する姿勢と、不足していたものについて、一度整理してみたいと思っております。
振り返り
事例Ⅲの攻略ポイント(と思っていたもの)
強み
C社の創業からの歴史の中で努力して獲得してきた技術力と、一貫生産体制(だいたい例年当てはまる) を答えたらいいんでしょ?
あと、よくあるのは、営業部門の技術リテラシーが高いとかでしょ?
弱み
まあ、生産管理と生産現場のオペレーションがいけてなくて、納期遅延とかが起こってるんでしょ?
生産管理上の課題(と対応策)
生産計画は全工程対象に高頻度で納期重視で一元的に策定。
生産統制は、進捗・現品・余力を一元的に管理。でOKでしょ?
あと、ロットサイズをできるだけちっちゃくすれば良いんでしょ?
生産現場の問題点と改善策
5Sの徹底、標準化・マニュアル化・OJT、多能工化で柔軟な応援体制構築、段取り時間短縮(外段取り化)あたりでしょ?
今後の売上拡大策
強みを活かし、(これまでの設問で)弱みを克服したことで実現した(であろう)短納期・小ロット対応の能力も活かし、与件文に新しい取り組みや連携できそうな相手が書かれていればこれを活用し、「売上拡大」や「得意先依存からの脱却」で締める❗でしょ?
まあ、だいたいこういうパッケージで出題されるだろう。と思っておったのです。
実際、大きくは外していないと思うのですが、ものすごく重要なスキルが他にもあったんですね。
不足していたもの
それは、ズバリ、
- 解答要素をどの設問に振り分けるかの切り分けスキル
- 短文で要素を表現するワードセンス
です‼️
事例Ⅲは、とにかく、問題点や要改善事項が散りばめられていますよね。
R2年度で言えば、
問題点
- 納期の遅延
原因(業務プロセス)
- 顧客との図面承認に時間を要する
- 承認後にも打ち合わせに時間がかかる
- 特にモニュメント製品はイメージすり合わせに手こずる←2次元CADを使っているから
- 複雑・高度な製品は製作期間が計画オーバー
- 据え付け工事は外部に委託
原因(生産の現状)
- 作業チームの技術力に差がある
- 高度な技術を持っていないチームがある
- モニュメントは検査時に修正が入ることもある
- 生産計画が月次
- 行程順序や工数見積が標準化されていない
(はぁ…、多いなぁ…)
- 作業途中に移動を強いられる←加工物の大型化でスペース狭隘
- 打合せ・不在による不稼働が多い
うーん、いっぱいありますね。
そして、これらを、
- 営業部門での納期遅延問題(第2問 設問1)
- 製造部門での納期遅延問題(第2問 設問2)
- 社内IT化で解決すべき問題(第3問)
に切り分けて、それぞれに対応策や助言をするということが求められたわけですよね。
で、限られた字数に収まるように解答要素をコンパクトにつめこんで表現すると。
なるほどなるほど。まぁ、やることはわかりましたよ。でも、ちょっと待って‼️ 80分しかないよ⁉️(*゜д゜*)ってことですよね。
で、受験当日の私はというと、ヤバい😱💧切り分けられる気がしない😵💧と自らの能力を正確に見抜き、
- 業務プロセス=営業部門での問題
- 生産の現状=製造部門での問題
- IT化するもの=営業と製造をつなぐもの
で、割りきって書いていった のです。
ちなみに、私の再現答案(事例Ⅲ)はこちら❗
試験後に予備校さん等の解答例をみても、切り分け方に統一的な正解はなさそうですが、
事例Ⅲ‼️なめたらあかん‼️ってことですね。
また、各設問毎の振り返りは、日を改めて述べさせていただきます。
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