練習問題(二次試験 事例Ⅱ想定)格好良いレトルト食品会社の事例

本日の二次試験練習問題

いつも当ブログをお読みいただきありがとうございます。

中小企業診断士試験の攻略法について、【中小企業診断士試験の攻略法】にまとめていますので、是非そちらもご参照ください。

本日も、中小企業診断士二次試験対策の中で、練習問題不足に直面されている方の足しになればと思い、新聞記事から興味深い記事を拾い出して、練習問題を作ってみたいと思います。
他の練習問題の記事はコチラ❗

島の味を商品化するレトルト食品会社❗

本日取り上げたいのは、九州の観光地である島にあるレトルト食品の製造販売会社です。
コロナ禍で島の観光客が減り、飲食店等が苦境に陥っている状況を打開して島を盛り上げていくために、新たな事業展開でチャンスを切り開いておられる事例です。
変な表現で恐縮ですが、「格好良い」会社であり事業です

事例企業(記事)の概要

もともとレトルト食品の製造販売を行ってきたこの会社(B社にします❗)は、2年前に代替わりした現社長が経営しています。その頃に、この島が中心となる歴史と文化が世界文化遺産に登録されたこともあって観光客が増加しましたが、コロナ禍がブレーキをかけました。島の飲食業が苦境に陥り、B社がレトルト食品事業と合わせて展開していた土産物店や飲食店などの売上も激減する中、巣ごもり消費の影響もあってレトルト食品の売上は拡大します。現社長は、「島の味をレトルト食品として商品化すれば、飲食店も助かり、島全体が盛り上がるのではないか」と考え、自社のレトルト殺菌設備を活用して、島の飲食店のメニューの商品化に乗り出します。これに、地元の郷土料理店やホテルが呼応し、これまでに4種類のご当地レトルトが誕生。想像以上の売上を上げており、さらに他の3者との間で商品化が進行中とのこと。
レトルト食品は災害備蓄品としても需要が高まっており、手応えを感じた現社長は、年内に工場を新設して生産体制を拡大し、海外市場の開拓にも乗り出す予定とのことです。

練習問題 設問1

B社がご当地レトルト食品の商品化を検討していた時期におけるB社の状況について、SWOT分析せよ。

練習問題 設問2

今後、B社が国内外の市場に向けて商品を展開していくにあたって、どのようなブランド展開を行っていくべきか、中小企業診断士として助言せよ。

解答の検討

毎度のことですが、私がB社について知っていることは、上で要約した今朝の新聞記事に書いてあったことだけで、特にwebで調べたりもしていません。上で作った設問について、リアルのB社さんがどう考えておられるかや、実際のB社の状況を踏まえてどうすべきか といったことを掘り下げていくのではなく、上の要約文だけを材料に設問への解答を考えていただく訓練に活用いただければ という趣旨で勝手に作問しておりますので、実在企業とのズレについてはご容赦願います。

設問1について

さあ、SWOT出ましたね(いや、お前が出したんや❗)
皆さん、SWOTの意味は大丈夫ですよね。

  • S(強み)
  • W(弱み)
  • O(機会)
  • T(脅威)

でしたよね。

まず、S(強み)は、
「レトルト食品の製造技術を保有していることと、地元飲食店とのつながり」
かと思います。
W(弱み)は、すごく悩みますね。はっきりした弱みが見当たらないんですが、設問2でブランド展開が問われていることと合わせて考えてみると、
「全国展開で競争力を維持できる強力なブランドがないこと」でしょうか。
次にO(機会)は明白ですね。
「災害備蓄などでレトルト食品への需要が増加していること、世界文化遺産登録によって島の観光地としての価値が高まっていること」
ですね。
最後にT(脅威)ですが、これは、
「コロナ禍でB社の飲食店や土産物販売が激減していること」でいけそうですね。

設問2について

ブランド展開が問われています😃
ここは、中小企業のブランド展開の定石として、訴求すべき強みと狙うべき機会に1点集中し、顧客とのあらゆる接点においてブランドイメージを統一させて訴求していくべき と考えて解答するのが無難です(よね、きっと)。
そうすると、設問1で答えた機会を活用すべきですよね。世界遺産ですから、島の全国的知名度は高いはずです。地元の飲食業者のネームを入れるなどして最大限の協力を得つつ、世界遺産と地元料理の歴史を訴求するというのが解答の軸になりそうですね。
海外展開も予定しているということですが、ここでも世界遺産は強烈なパンチ力がありますよね。
以上より、
「世界遺産である知名度と島の郷土料理の歴史を訴求するブランドイメージとし、ネームに地名と地元飲食店の名前を取り入れたり、商品パッケージやwebサイト·SNSでの広報展開のイメージを統一することで効果的に魅力を訴求することで、災害備蓄などで高まる需要の取り込みを図る。」
といった感じでしょうか。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
設問2とか、解答が冗長でフワフワしてしまっています。皆さんでもっと良いの考えてくださいね😅
今回は、島の盛り上げという格好良い理念を抱いておられる企業の事例を取り上げてみました。(なんか、令和2年度の事例Ⅱを彷彿とさせますね。)
これからもいろいろなニュースや実例を元に練習問題を作成して、少しでも二次試験対策中の皆さんの練習問題不足への足しになればと思っております。

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